2006年04月28日(金)
和風旅館と海外交流 1
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最近外国からのお客様が増えてきました。 その要因として、インターネットの普及とビジットジャパン構想における政府の取り組み、そして世界経済のゆるやかな立ち直りからでしょうか。
春はイースター休暇前後からヨーロッパのかたがたを中心に増えてきます。 私もヨーロッパを中心に、海外に出掛けますが、皆様に親切にされ楽しい旅を経験する中、お迎えする立場の際は出来る限り親切に、その国の言語でお話するよう心掛けています。
先日も突然観光協会から電話が入り、フランス人の方が見えているのでお話して欲しいという事でした。拙ないフランス語でお話しましたが、私の聞きなれないフランス語でとまどいました。フランス語と言ってもフランス人とカナダ人のフランス語は多少異なります。(年令、地域などでも多少の違いがあります。) 電話でのやりとりは、ミスが生じやすいものです。マイクロのドライバーに再確認のためにメモに条件など記入し、お渡しするよう頼みました。とてもファッショナブルなブルターニュの御出身の方でした。
外国人に限らず、最初の出会いの際、大切なのはコミュニケーションの取り方です。大体、日本旅館の経験はなく心配そうなお顔で玄関に立たれます。まず、最初のとまどいが”靴をぬいで上る”という事です。興味深げに上がりますが、中には、靴を大切に持って上がろうとする方もいらっしゃいます。
コミュニケーションの入口はまず笑顔、そしてその国の言語でのごあいさつです。 お話を好む方には、その国の景色の美しさ、音楽、有名な作品や作家、小説、又は知り合いのことなどさりげなくお話致します。旅する人は少しホームシックになり、さびしく感じる時もあり、女将はそんな時、やさしい言葉や態度で接する必要があります。純和風の設いの中で、お香をたき、静かな雰囲気と着物で日本の伝統をふまえてお迎えいたします。
クアハウス石橋 女将 | | |