2006年02月28日(火)
春の香り 女性の感性−
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−早咲きの河津桜がつぼみを膨らませ、堤のあちこちにぼんぼりのあかりが灯る春の宵。道行く人の顔がほのかな光に照らされて桃色に染まっている−
伊豆はもう春です。
−花の香りはすぐイメージと香りが一対になって浮かぶものですが、桜の香りは何故か桜茶を口に含んだ時の、鼻腔に漂うあの香りが印象に残っている。ただ甘いだけではなく、仄かに甘いのだ−
香りは不思議な生きもののよう。それをまとった瞬間、女性はより女である事を意識し、癒され、幸せな気分と元気をもらう。アロマ効果は香り文化の発達しているフランスなどでは、美容・医療面からも研究され、興味深いものです。 香りを添えることは、より装いに完成度を増します。しかし、自分に合う香りを選ぶことは容易ではありません。上品で、自他共に幸せな気分になれる香りを嗅ぎ分ける技こそ、感性そのものです。香りはある種の人格を持つものです。タブーの匂いというものもありますので、大切に選びたいものです。 装いとTPOにマッチした香りが選べない時は、シャネルやニナリッチの石鹸で十分素敵です。お食事会に香りがうるさい時もありますが、そんな時はアロマティックなワインを耳たぶに一滴いかがでしょう。レモン・洋梨・苺など果実味豊かなワインもありますし、スミレ・バラ・水仙などの花の香りのするもの、又、ハーブのように草木のナチュラルな香りのワインもあります。 因みに、トリノオリンピックの公式スパーリングワインは、バローロというイタリアワインの王といわれる会社の「フォンタナフレッダアスティ」です。ほろ甘い香りが漂います。
女性の感性はとてもセンシブルなもので、常に美しい物や事、音楽、絵画、そして古今の本に接し、人間性豊かな良い人との出会いの中で、物事の善悪や本物を見分けたり判断する、積み重ねと受容のプロセスが大切です。
女将の仕事も又、然りで経営も町の活性化も女性の感性をぬきにしては語れません。先般に記しました雛のつるし飾りも、女性の感性が地域の活性化と発展に寄与している好例ですね。 「クアハウス石橋旅館」における温泉利用のコンセプトも、女性の視点と感性を大切に、温泉資源の有効利用と活用に着眼して、誕生の運びとなったものです。<つづく> | | |