2006年03月31日(金)
早春の伊豆−桜の季節−
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| 伊豆半島の山々が薄ピンクのベールに包まれてきました。遠くから見ると、たなびく雲か煙のように山際にかかっています。一番美しいのは早春の朝です−。
夜来の雨などに緑は洗われ、しっとりと清らかな空気感に満たされて、まるで東山魁夷先生の絵のようです。霞のような薄桃色の流れの上にペール紫が繭のように空の青とないまぜになって、やんわりと綿のように浮いています。天気の良い日はその上方にどこまでも青い空が広がります。朝日が山の背に射し、山々に薄ピンクの後光のように薄日がもれ、山の稜線を見まがってしまうのです。こんな瞬間を目にすると、伊豆に住む幸せを感じうれしくなります。
只今は、染井吉野が真っ盛りですが、これからは次々と山桜が咲き、又忘れたように山の一本桜が咲いたりします。時に桜かと思って車で近づいて見ると、真っ白なハクレンだったりします。このハクレンも天に向かって真っすぐ、潔く咲く様は見る人に勇気と何事にもおもねる事なく、凛然として咲く姿は、品の良さと華やかさがあり、感動を覚えます。
皆様もぜひ、美しい春の伊豆へいらしてください。 心からお待ち申しております。
クアハウス石橋旅館 女将 | | |